肝臓の働き

これまで肝臓にまつわる様々なことを紹介してきましたが、ここで復習と総括的な意味合いも込めて「肝臓の働き」についてまとめていきたいと思います。
肝臓の持つ主な働きは大きく分けて3つ

  • 「解毒」
  • 「合成(代謝)」
  • 「消化」

です。
では、それぞれの働きについて個別に説明していきましょう。
・解毒:「アルコール」や「アンモニア」、「薬」、「代謝の結果作られた老廃物」など人体にとって有害な物質を無害な物質に変える作用です。
もっとも一般的な解毒作用として知られる「アルコールの分解」を例に取ってみると、
“アルコールを摂取する>肝臓内で作られる「アルコール脱水素酵素(ADH)」の作用で「アセトアルデヒド」に分解される(ただし、このアセトアルデヒドは毒性の強い物質で二日酔い症状の原因となる物質)>毒性の強い「アセトアルデヒド」が再び肝臓内の「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」の作用によって無害な酢酸となり、最終的に水と二酸化炭素に分解される”という流れになります。

 

・「合成(代謝)」:食べ物として摂取した「糖質」「タンパク質」「脂質」を体内の細胞が利用出来る形に分解・再合成して必要に応じて供給します。また肝臓内で作られるアミノ酸や酵素、代謝ホルモンなどもあり、肝臓は人体の一大化学工場とも呼ばれています。

 

・「消化」:肝臓では消化の際に欠かせない「胆汁」という物質が作られます。胆汁はコレステロールを原料として作られ、一旦「胆のう」という臓器に蓄えられます。唾液や胃酸で消化された食べ物が十二指腸に送られると胆のうからは胆汁が、膵臓からは膵液が分泌され途中で混ざり合い、最終的に十二指腸へと送られ、そこで消化された食べ物と混ざり合うことで小腸から吸収されやすい形にまで分解されていきます。
肝臓や膵臓は代謝系臓器と思われがちですが、このように消化にも深く関与しているということがわかります。

 

肝臓の働き全てを説明するのはとても枚挙にいとまがありませんので、このようにわかりやすい例で説明しましたが、この三つの働きは人がいきていく上でとても重要なことばかりで、どれか一つが欠けても大きな健康被害をもたらし場合によっては死に直結することもあります。
それだけ肝臓が担う役割とは大きなものなのです。この働きを理解して日頃から肝臓の状態には十分に気を配る必要性があると言えるでしょう。
では、次に肝臓の健康状態を良好に保つために心がけたいポイントを述べていきます。

  • 栄養と休息は十分に!でも暴飲暴食は避けましょう。
  • 飲酒は控えめに!
  • 睡眠不足とストレス、肥満は肝臓の大敵です!
  • 肝臓は血液の集積ステーションです!適度な運動やゆったりとした入浴などで血行促進を!
  • 食事で補いきれない栄養素は肝臓系サプリメントを上手に活用しましょう!