肝臓の疲労に気づく

肝臓病は自覚症状が乏しいので健康診断で血液検査をして腹部エコー検査を行わないと発見は難しいと言われています。しかし、肝臓が弱り出すと小さなサインを出し始めますので、日頃から自分の体調を「よく観察する」ことで肝臓病の早期発見に繋がる可能性が高まります。
肝臓が出すSOSはとても小さくてわかりづらいものですが、体内では肝臓が悲鳴をあげているのかもしれませんので健康維持の為にもできるだけ見逃さないようにしたいものです。
その小さなサインの中でも比較的わかりやすいのが「疲労感」です。特に慢性疲労や易疲労感(ちょっとしたことでも疲れやすくなること)は肝臓の悲鳴であることが多いので十分注意してあげてください。
では、どうして肝臓が弱ると疲れやすくなるのでしょうか?それは肝臓が持つ「解毒作用」が大いに関係しています。
そもそも「疲労感」の正体というのは未だに解明されていない謎の現象なのですが、「感覚」は感覚神経が司っているので「疲労感」も脳が出すサインの一つだと考えられています。
「疲れたら休んで回復させる」というのは当たり前過ぎて誰も疑問に思わないものですが、逆説的に考えれば「回復させる必要性を脳が認めたから疲労感というサインを出す」と考えることもできますね。つまり、疲労感とは「オーバーワーク一歩手前だから副交感神経にスイッチしてメンテナンスしなさい!」という脳から発せられたメッセージであると言えるのです。自律神経を交感神経から副交感神経に切り替えるスイッチは「眠る」という行為なので、

疲れを感じる→眠くなる→副交感神経のスイッチが入り自己修復システムが起動する→回復する

という循環フローが成立するのです。
また「回復する」というのは各細胞間で栄養と酸素などの「必要なもの」と老廃物や二酸化炭素などの「不要なもの」との交換(代謝)がスムーズに行われている状態であり、その物資の運搬役を勤めているのが「血液」でさらに言えば、血液が受け取った老廃物を「解毒」するのが肝臓です。また特定の酵素やアミノ酸などの「必要なもの」を作り出すのも肝臓の役割ですので、肝機能が低下してしまうと全身の代謝が落ち込んでしまい、なかなか疲労感が解消できなくなってしまいます。これが「肝臓と疲労感との関連性」だと考えられています。
現在「疲労」のメカニズムの究明のための研究が急ピッチで進められていますが、それまで言われてきた「疲労物質=乳酸説」は現在では否定されています。「乳酸」とは筋肉がエネルギーを消費する時に使われる「グリコーゲン」という物質を作り出すための原料として消費される物質です。したがって筋肉が活発に活動して大量のグリコーゲンが消費されると相対的に乳酸の 産生量が増えることになり血中濃度が上昇していくことになります。
つまり、激しい運動後に疲労感を感じるとより多くのグリコーゲンを作るために乳酸が必要となるから血中濃度が増えるのであって、疲労によって生じた老廃物が乳酸ではないということが判明したのです。ただし、疲労すると乳酸の血中濃度が増えるという事実は変わらないので疲労度合いを示す一つの指標としては現在でも用いられています。
身近な割に未だに謎の多い「疲労」ですが、ストレスによって感じるものは間違いありません。そして、ストレスの持つ血管収縮作用は多くの血液が集まる肝臓にとって決して好ましいものでないというのもまた揺るぎない事実なのです。もし、あなたが「慢性疲労」や「易疲労感」「倦怠感」などを感じているならそれは精神的なものであると同時に肝臓からのサインなのかもしれないので、まずは肝臓の様子を気にかけてあげてください。日常的な肝臓のケアには「肝臓系サプリメント」がオススメです。

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