肝臓の周囲につく脂肪について

「肝臓」と「脂肪」というキーワードからすぐに思い浮かぶのが「脂肪肝」ですね。脂肪肝とはその名の通り、肝臓の周囲に脂肪がびっしりとこびりついている状態を意味するれっきとした肝臓病です。脂肪肝になると肝機能が低下し、放置していると様々な健康被害がでてくるので注意が必要です。

 

肝臓にこびりつく脂肪の正体はコレステロールと中性脂肪なのですが、特にコレステロールは肝臓にとりつきやすいと言われています。その理由は、肝臓がコレステロールを原料として消化吸収に欠かせない「胆汁」を作り出すという役目を担っているからです。胆汁を作り出す際に原料となるコレステロールがすぐそばにあれば効率良く作業できるので肝臓周囲にはコレステロールが付着しやすいというわけです。
ただし、“過ぎたるはなお及ばざるが如し”の例えの通り、肝臓の胆汁生産能力を上回る脂肪がついてしまっては消費の方が追いつかず、脂肪肝となり肝臓の役割を邪魔する存在になります。

 

胆汁の役割

それではここで一旦、「胆汁」の役割について学習していきましょう。言うまでもなく人の体は食べ物から栄養素を得て生きていくようにできています。食べたものは唾液や胃酸で消化されますが、このままでは体内に吸収されるものはごくわずかです。過不足なく吸収できるようにするためにはさらに細かい物質にまで分解する必要性があり、その最終工程を行うのに必要なの物質が「胆汁」と「膵液」になります。
前述したように「胆汁」は肝臓で作られ一旦「胆のう」という臓器に蓄積されます。「膵液」は名前からもわかるように膵臓から分泌される物質です。食べ物が胃に落ちてくると脳からの指令で胆汁と膵液がそれぞれの臓器から分泌され胆汁は胆管を、膵液は膵管を通って途中で混ざり合い、一本の管(膵胆管)を通じて十二指腸へと流れていきます。十二指腸では消化された食べ物と胆汁&膵液の混合液とが混ざり合い化学反応を起こして最終的に小腸から吸収されていきます。

 

この様に健康面では敬遠されがちな脂肪ですが、特にコレステロールは不足してしまうと胆汁の分泌不足を招く事態となり、これはこれで肝臓に大きな負担をかけることになります。したがって食べ過ぎはもちろんNGですが、過激なダイエット等で脂肪やコレステロールを極端に制限するのも同様にNGです。

 

内臓脂肪は皮下脂肪よりも燃焼しやすいと言われていますので、適度な運動と十分な栄養摂取することを心がけ、そして肝臓に悪影響を及ぼす睡眠不足にならないように生活習慣を改善し、肝臓系サプリメントを導入していつまでも健康な肝臓を維持できるよう努力しましょう。