肝臓に良い食べ物

肝臓は体内の一大化学工場と呼ばれるほど、生きていく上で必要な物質の分解と再合成を担う重要な臓器です。
その構造は細かい血管が縦横無尽に張り巡らされ肝臓内が血液で満たされているような多層構造になっていて、大きさも人間の臓器の中では腸や脳についで大きな容量を持つ臓器になります。
血液中に溶けている物質の処理を行うため多くの血管と接続しているのも肝臓の特徴の一つで、不眠不休で活動しているとても働き者の臓器です。

 

 

このように大容量で、常に活動している臓器ですので、肝臓の活動を支えるための栄養素やエネルギーが欠乏してしまうと重大な健康被害を起こしてしまうことになります。肝臓が一部機能不全を起こした状態を「肝機能障害」と呼び、完全に繊維化して機能が低下してしまった状態を「肝不全」や「肝硬変」と呼んでいます。


 

肝硬変や肝不全は人の死因となる状態ですから、いかに肝臓が重要な役割を担っているのかが伺えますね。
では肝臓が健康で活動するるためにはどのような栄養素が必要なのでしょうか?よく、「肝臓系サプリメント」と呼ばれる機能別サプリの成分表示を見てみると

  • タウリン
  • オルチニン
  • サポニン
  • アルギニン

などの有効成分が書かれています。これらは肝臓の機能を良好に保つための成分で、多くが食品由来のものです。では、具体的にどのような食べ物にこれらの肝臓サポート成分が豊富に含まれているのかを挙げていきましょう。

 

タウリンを多く含む食材(食品100g中の含有量で単位はmg)
真ダコ(900〜1,670)、ヤリイカ(700)、サザエ(1,500)、ホタテ(670〜1,000)、ブリ(180〜670)など。

 

ちなみに肝臓系サプリメントの原料としておなじみのシジミは32mgですから他の食材に比べると少ないですね。。。しかしながらタウリンは水溶性の物質で味噌汁の具材として使われることの多いシジミは汁ごと飲むのでしっかりとタウリンを摂取することができます。
また、汁に溶け出したタウリンを飲むことで吸収されやすくなりますし、たこやイカなどの甲殻類はあまり消化に良くない食べ物ですから、含有量分を丸ごと吸収できるわけではないので、含有量だけに着目するべきではありません。

 

オルチニンを多く含む食材(食品100g中の含有量で単位はmg)
シジミ(10〜15)、マグロ(2.0〜7.0)、ヒラメ(0.5〜4.0)、チーズ(0.7〜8.0)、食パン(0.5)など

 

オルチニンはシジミが圧倒的に多いとされています。シジミが肝臓系サプリの原料としておなじみなのはこうした有効成分を複数含んでることも理由の一つとして考えられます。

 

サポニンを多く含む食材
大豆、朝鮮人参、ごぼうなど

 

サポニンは免疫力を上げてくれる成分です。特に大豆と朝鮮人参は含有量の豊富さは有名で、豆腐やおから、豆乳などの大豆加工食品にも豊富に含まれています。大豆は日本人にとって馴染みの深い食材ですので日々の食事に上手に取り入れていきたいものです。

 

アルギニンを多く含む食材(食品100g中の含有量で単位はmg)
豚肉由来の乾燥ゼラチン(7,900)、乾燥湯葉(4,400)、鰹節(4,300)、高野豆腐(4,100)、落花生(3,200)、ゴマ(2,700)

 

アルギニンは血流量を調整し、活力を蘇らせてくれる成分として知られていて、滋養強壮剤の主成分として知られています。食材を乾燥させる過程で増える旨み成分(アミノ酸)の一種ですので、乾物や加工食品に多く含まれています。ただし、上記の含有量は乾燥した状態で100g中ということですので、誤解のないようにしましょう。

 

こうしてみるとシジミと大豆は肝臓にとって有効な成分が複数含まれている優秀な食材であるということがわかりますが、これらの有効成分は希少であり、1日の必要量を食事だけで補うのは少々無理がありますので、肝臓系サプリメントを上手に取り入れて無理のない食生活を送るように心がけましょう。